股関節の痛みでお悩みの方へ！名古屋市西区のかみおたい鍼灸接骨院がサポート

股関節の痛みで悩まれている方は多いと思います。

まずは股関節について少し説明いたします。

「股関節」とは

股関節は、骨盤（仙骨、寛骨（腸骨、坐骨、恥骨））と大腿骨を繋ぐ関節で、球関節と呼ばれる形状をしており、広い可動域を持っています。

1. 骨の構造

寛骨臼 → 骨盤側のくぼみで、大腿骨の骨頭がはまり込む部分。

大腿骨頭 → 大腿骨の先端にある球状の部分で、寛骨臼にぴったりとはまる。

2. 関節軟骨と関節唇

関節軟骨は寛骨臼と大腿骨頭の表面を覆い、摩擦を軽減し、スムーズな動き をサポートします。

関節唇は寛骨臼の周囲にある軟骨で股関節の安定性と衝撃吸収に関わってきます。

3.関節包とおもな靭帯

関節包：股関節を包み込み、安定性を高める膜です。

靭帯：股関節の安定性を強化する丈夫な組織。主に次のような靭帯があります。

・腸骨大腿靭帯 → 人体の中で最も強い靭帯です。

・坐骨大腿靭帯

・恥骨大腿靭帯

4. 股関節周囲のおもな筋肉

股関節の動きを支える筋肉には、以下のようなものがあります。

・大腿四頭筋 → 脚の前側で股関節を曲げます。

・ハムストリングス → 脚の後ろ側で股関節を伸ばします。

・大殿筋 → お尻の筋肉で、股関節の伸展に関わります。

・腸腰筋 → 股関節を屈曲させる重要な筋肉です。

股関節の痛みは、加齢、外傷、炎症、筋力低下、関節の変形など様々な原因で発生します。

股関節の痛みを伴う主な疾患を紹介します。

(1) 変形性股関節症

特徴： 股関節の軟骨がすり減り、関節が変形 することで痛みが生じる疾患です。

主な原因として発育性股関節脱臼、加齢による軟骨のすり減り、体重増加による負担増加などがあります。

症状：初期は「立ち上がる時に痛い」「歩き始めるのに違和感がある」などの軽い痛みで、進んでいくと「階段の上りがつらい」「股関節が硬くなる」「歩行が困難」などの症状が出てきます。

(2) 大腿骨頭壊死症

特徴：大腿骨頭への血流が低下し、骨が壊死する疾患です 。

主な原因として外傷、ステロイド薬の長期使用やアルコールの過剰摂取などがあります。

症状：股関節痛として発症することが多く、進むと突然の強い痛みで歩行困難になることもあります。初期は安静により症状が軽減する、進行すると持続的になります。

 (3) 大腿骨寛骨臼インピンジメント（FAI）

特徴： 寛骨臼側、大腿骨頭側に骨の形態によって股関節の運動時に繰り返しぶつかることで痛みを感じる状態をいいます。 

症状：股関節を深く曲げたときに痛みが出ます。（しゃがみ込み、長時間の坐位後、足を組む際など）

(5) 関節リウマチ

特徴： 免疫の異常で起こる、多発性の関節炎を主症状とする全身性疾患です。

症状：朝のこわばりや痛み、左右両方の股関節が痛むことが多く、進むと関節が変形し、歩行困難になります。

上記の疾患が疑われた場合は医療機関を受診してください。